貯蓄をするつもりが気づいたら余分な死亡保障でいっぱいに!?

老後資金教育費を貯めるために、外貨建て保険をはじめとする「貯蓄性保険」を検討する人は多いですが、

他の資産運用方法である株や債権、iDeCoやNISA、個人年金保険などと比較することなく加入してしまう方が多いことに驚かされます。

自社アンケートによると、実に4割の方が「比較せず貯蓄性保険だけを見た」と答えており、「言われてみれば比較するべきだった」と後悔されているのです、、、。

もしあなたが、他の方法とよく比較せずに外貨建て保険に入ろうとしていたり、既に入っているなら、この記事がお役に立つかもしれません。

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近年人気の貯蓄性保険(外貨建て保険)はあくまで死亡保険が主目的

超低金利が続いている日本では、お金を少しでも増やしたいという目的で外貨建保険(特に米ドル建)を検討する方が多いようです。

銀行にお金を置いておいてもほとんど増えない現実を考えると、為替リスクを差し引いても高い返戻率(解約時に戻ってくるお金)は、非常に魅力に映るでしょう。

しかし、外貨建保険が「死亡保険である」ということを忘れてしまっている方がとても多いのです。

貯蓄性保険とは、その名の通り「保険」であり、本来の「死亡保障」を前提として商品設計がされています。

貯蓄性保険は、2層の保険

貯蓄性保険の保険料は、保障に使われる部分と、運用に回される部分の2層になっています。

つまりは、毎月支払う保険料のうち、将来の保険金支払い(保障)に充てられる部分(純保険料)積み立て(運用)に回る部分に分けられていることになるため、保険料すべてが積み立てに回っているわけではありません。

例えば、もし毎月1万円の投信積立毎月1万円支払いの貯蓄性保険があった場合、

投信積立なら1万円から各種手数料を除いた額がそのまま運用されます。

貯蓄性保険では、各種手数料の他に一部は保障に充てられ、一部は運用に充てられます。

もしまったく同じ利率で運用された場合は、投信積立の方が投資効率が良いと言えますね。

もし死亡保障が欲しく、同時に資産形成ができるような仕組みを持ちたいのであれば、外貨建保険は選択肢の1つとして真っ先に考える価値がある商品です。

しかし、「自身に必要な死亡保障の額」を超えて貯蓄性保険に加入してしまうと、その過剰分は「不要な死亡保障のための保険料」を含むため、投資効率が著しく悪い商品になってしまうリスクがあります。

将来のための資産作りを目的として加入したにもかかわらず、必要以上の過剰な死亡保障の保険に加入してしまう・・・そんなことは絶対に避けるべきです。

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投資効率だけで貯蓄性保険を見てはいけない

保険を「返戻率」の視点で横並びに比較すると、圧倒的に良く見える貯蓄性保険ですが、将来の資産形成というより広い視点では一つの選択肢にしかすぎません。

保障機能がある貯蓄性保険の他には、掛け金を全額投資に回せる上、税制面で優遇されている個人型確定拠出年金iDeCoやNISAといった手段もあり、利率だけを見ると数字で保険より勝ることも多いでしょう。

ただ、これは貯蓄性保険がオススメできないというメッセージではありません。

生命保険である貯蓄性保険、投資商品であるiDeCoやNISA、それぞれのメリットデメリットをちゃんと把握しながら自分が何を選択するか考えなければなりません。

iDeCoやNISAのデメリットは万が一のときのリスクに対応できない点

iDeCoやつみたてNISAと貯蓄性保険の大きな違いは、被保険者に重い病気や介護、死亡など万が一のことがあった時に現れます。

とある方は、保険ショップへの相談で万が一の保障と貯蓄は切り離して考えたほうが良いとアドバイスを受け、「万が一の保障部分は生命保険で、将来の資産形成はつみたてNISA1本で」とお考えでした。

この考え方は、実は大きなリスクを含んでいます。

確かに、純粋に将来に向けての貯蓄を行うのであれば、保障がある生命保険よりも、拠出した金額全てを投資に回せるiDeCoやつみたてNISAのほうが優れているでしょう。

しかし、それは「何事もなく拠出額を払える」ことが大前提です。

老後までの長い期間、

・健康を害して治療に専念しなければならなくなった
・働くことができなくなり収入が途絶えてしまった
・急にまとまった資金が必要になった

ということはよくあります。
そのような場合でも、iDeCoやつみたてNISAは果たして最適な選択でしょうか?

つまり、せっかくiDeCoやつみたてNISAを始めたとしても、不測の事態が訪れた場合には、今までと同じように掛け金を拠出し続けることが出来るという保証がありません。

iDeCoやつみたてNISA一本で将来の資産形成を行ってしまうというのは、「確実に継続できるのか」という点で大きなリスクがあります。

生命保険である貯蓄性保険のメリットは、リスク分散

そのリスクに対応できるのが、保障と貯蓄を組み合わせた貯蓄性保険です。

もしものことがあっても、その時点で保険金がもらえ、将来の資産計画を崩すことなく老後を迎えることができる、それが貯蓄性保険の大きなメリットです。

また、途中で払えないなと思ったら、払済にして運用だけをすることで、支出を抑えるという柔軟な対応もできます。

将来の資産形成を考える上では、”ポートフォリオ”が重要だという話をどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。ポートフォリオとは、自分の資産を分散して様々なところで保管・管理することで、リスクを分散することを言います。

よく、国の投資ポートフォリオを参考にして、株や国内外国債などの配分を決めたほうがいいなどと言われています。

しかし、一人の人間が将来を考える場合、組織などと違って払えなくなった際に代わりに払ってくれる人はいません。

個人のリスク分散には、万が一途中で掛け金の拠出が難しくなったとしても継続できるような、「保障性」をもったリスク分散の考えが必要です。

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NISAと外貨建て保険の組み合わせをすることも答えのひとつ

先程の相談者さまは、結局つみたてNISAと外貨建て終身保険を組み合わせて将来の資産形成とすることを決断されました。

外貨建て保険は、「3大疾病や介護」の場合でも手厚い保障を受けられるものとし、

且つそれ以降の保険料の支払いが免除となる「保険料払込免除特約」を付けることで、つみたてNISAを安心して続けることができるような保障性を選ばれました。

シンプルな死亡保障だけの外貨建終身保険と比べると、3大疾病や介護保障がついている分、解約返戻率は劣ります。

しかし、そもそも必要性の低い死亡保障しか保険機能がない終身保険の場合、病気や介護状態などの万が一の際に、つみたてNISAをその後も続けることができるかどうかに大きな不安が残ってしまいます。

今回の相談者様は、投資効率の優れたつみたてNISAを活用しつつ、万が一のリスクにもしっかり対応できる資産形成プランが確立できたことに大変満足され相談を終わられました。

保険のもう一つのメリット:利益確定のタイミングが選べる!

継続性のリスクに対応できるのが貯蓄性保険の大きなメリットとお伝えしました。

もうひとつ、大きなメリットがあります。
「利益確定のタイミングが選べる」という点です。

例えばiDeCoの場合、60歳で否が応でも運用益が確定されます。それまでは「途中で下ろす」こともできません。

投資ですから、60歳の時にたまたま不景気がおとずれたとしたら、大損するリスクもあります。

NISAの場合も、税制優遇の恩恵を受けようとすると、20年の設定期間ぎりぎりまで運用を続けるべきですが、さあ今年20年目だと利益確定しようとしたら、株価が暴落したなんてことにもなりかねません。

利益確定のタイミングが「60歳」や「20年後」のように限定されていることは、お金を運用して増やそうとする上で大きなリスクです。

一方、貯蓄性保険の場合、解約返戻金の受け取りは「65歳から90歳の間いつでもOK」といった長期の利益確定の選択肢を用意していることが多く、そのような景気のタイミングに左右されてしまうリスクを回避できる可能性が高くなります。

長生き時代に、病気や怪我などのリスク、貯蓄が底を尽きて生活費が足りなくなるリスクを回避しようと考えるならば、保険は優れた選択肢ともなりうるのです。

例えば、65歳でどうしても一気に受け取りたいお金がある場合はその額をiDeCoで、65歳以降も継続的に使いたいお金は保険で、という組み合わせも1つのやり方です。

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生命保険でしかできないことは生命保険で

生命保険の存在意義は、病気・けが・長生きなど不確定な将来に起こりうるケースを想定し、結果引き起こされる経済的な問題をカバーすることです。

そして、貯蓄性保険は、iDeCoやNISAにはない「病気怪我リスクと景気リスクへの備え」と「高い返戻率」を両立した商品でもあります。

数%の程度の差しかない商品間の解約返戻率の「高い・低い」といった次元の話ではなく、生命保険でなければできないことを合理的に保険で準備することが、結果的に将来の資産作りを大きく手助けしてくれるものになると私どもは考えています。

将来の資産計画を実現するために、どう貯蓄性保険を活用できるのか、是非広い視野で考えていただければと思います。

まず手を付けるべきは資産形成の「目的」の整理

ここまでお読みになって、「言っていることは分かった。じゃあ、何から手を付けよう??」と悩んでしまった方もいらっしゃるかもしれません。そんな方のために、お勧めの検討ステップをご紹介します。

まず貯蓄性保険を検討する最初のステップとして必要なのが、貯蓄性保険を何のために使いたいかの「目的」です。

・貯めたい額
・貯めたいタイミング(70歳以降、子供の大学入学など)

次に現状の備えの状況といくら足りないのか整理

次に、ご自身が人生におけるリスクにどれだけ対応できるか、現状を整理し、それぞれ足りているのか足りていないのか、いくら足りないのかを洗い出します。

・死亡保障額
・重い病気や介護への保障額
・働けなくなった際の保障額

これらの情報から、リスクに対応した貯蓄計画を実現できる商品を選んでいきます。

保険や資産形成について調べるのにインターネットを使うのは注意が必要です!

ここでよく聞くのが、「貯めたい額というより、いくら貯めるべきかが分からない・・・」「今の保険での死亡保障額は証券を見れば分かるけど、それが足りているのかそもそも分からない・・・」といった悩みです。

以前他の記事でも書かせていただきましたが、こういった情報をインターネットだけで調べるのはオススメできません。

インターネットの情報は万人に対して向けられたものであり、言い換えれば読んでいるあなたの状況に合ったものかどうかは分からないためです。また情報の信憑性が薄い、情報が古いといった点も注意が必要です。

特に、貯蓄性保険に関する情報はインターネット上に少なく、無駄骨を折ってしまうことになりかねません。

資産計画や貯蓄性保険を検討するには、プロへの相談がベスト!

私どもがお勧めしているのは、「プロの事例を聞き出しつつ、それを参考に自身の資産計画をプロと一緒に作る」やり方です。

それが、「パシャって保険診断」アプリでかんたんに行うことができます。

具体的には、

①資産形成に長けたプロを選ぶ
②加入している/購入している商品とその理由を聞く
③参考にしながら自身の計画を専門ツールで作る
④計画を実現できる方法を選ぶ 

というステップです。

①資産形成に長けたプロ(コンサルタント)を選ぶ

プロを選ぶなら、プランナー診断をお試しください。

プランナー診断は、いくつかの質問にアプリの中で答えていくだけで、自分に合ったプロ(疑問に答える知識を深く持っている、実績豊富など)を無料でご紹介するサービスです!

▲このようにお客様に合うコンサルタントの条件を提示し、実際にご紹介もできます

参考になる資産形成の事例を聞きだすためには、実際にNISAやiDeCo、その他投資商品と保険を組み合わせて将来の資産計画を作っているプロを選ぶことが重要です。

保険ショップ、保険会社の営業や知人友人ですとなかなか難しいですが、弊社の「プランナー診断」では、事前に要望に沿ったコンサルタントを選定してもらうことが可能です。

「プランナー診断とは?実際の流れが体験で分かる、徹底解説」記事を読む→

例えば、

・コンサルティング経験 5年以上
・自身で変額保険 / 外貨 / NISA / iDecoのメリット・デメリットを熟知し、資産運用を保険やその他金融商品を使って行なっている消費者目線でアドバイスができる
・既婚、かつ子供が大きく子供が育つにつれて保障の見直しを実体験を元に提案できる
・夫、妻それぞれ貯蓄と医療・がんなどの治療費への賢い備え方に関する提案経験数十件以上

といったような条件指定でコンサルタントを選べます。

②プロに、加入している/購入している商品とその背景を聞く

コンサルタントとの面談の中で、本人の(あるいは過去の相談事例の)資産形成プラン、加入している保険や購入している投資商品を聞き、その背景となる根拠を聞き出します。

保険や投資商品を選んだ背景を聞くと、

プロがどういう考えで何を選んだか?
なぜ保障額はこの数値になっているのか?
なぜこの特約を付与しているか?

などについて確認でき、一連の資産形成向け商品選びの根拠が理解できます。

1から資産形成プランを考えるのは困難ですが、プロの話を聞きながらそれに同意するか否かを考えれば、自身のプラン作成が容易になります。

「プロを使い倒して保険見直しの質を上げる方法」の記事を読む→

③プロの保険を参考にしながら計画を一緒に作ってもらう

プロのコンサルタントへの相談のメリットとして、プロのみが持つ専門ツールを一緒に使いながら資産計画が作れる点です。

専門ツールでは、生活費や教育費、娯楽やライフイベントなどを答えていくことで、人生のお金を見える化し、リスクも見える化できます。

難しそうな「人生のお金の見える化」も、プロと一緒に、質問に一問一答しながら作っていけるので短時間で現実的なプランが作成できます。

プロと一緒に専門ツールでライフプラン作成したユーザー体験談を読む→

自力でライフプランを作るのとは違い、考えるべき教育費や生活費のイメージ、検討するべきリスクなど、専門家の知識を得ながら作成することができるため、より根拠のある確実な計画作成が可能です。

計画を作ってもらった後は、ステップ④それに対応する商品の提案を受けることで、自分に最適な保険商品を知ることができるのです。

この4ステップで、保険を最大限活用しながら、リスクを減らしつつリターンも増やせるような資産形成を実現しましょう!