保険を調べるのにインターネットだけに頼るのが危険な理由

最近は自動車保険以外にも、”インターネットで入れる保険”が増えています。

また、インターネット上には保険の仕組みやランキングなど、情報も充実しているように見えます。

保険の営業に声をかけたり保険ショップに相談しにいくのに比べて、時間を選べて気軽なネットは魅力がありますね。


ただ、「保険はネットで検討して、良いのがあればそのまま契約しよう」と考えているのなら、少し考え直したほうがよろしいかもしれません。

今回は保険のプロであるコンサルタントの方と一緒に、実際にインターネットで調べながら、インターネットの保険に関する情報の現状を分析しました。

ネット申し込みできる商品はほんの一部?

人を介さずインターネットでそのまま申し込みができるネット保険ですが、各保険会社のホームページを調べてみたところ、実はネット申し込みできる保険は非常に少ないことが分かりました。

「定期保険」「医療保険」「がん保険」の3つの種類は、多くの保険会社のホームページから直接加入申し込みができるようになっています。

しかし、人気の外貨建てを含む「終身保険」や「養老保険」、「個人年金保険」などは、ほとんどの保険会社でネット申し込みを受け付けていませんでした。

パンフレットはPDFでホームページから確認ができたり、ある程度年齢・性別による保険料例の記載はありますが、くまなく探しても申し込みページに飛べるようなボタンが用意されていません。

事実として、インターネットで申し込み出来る商品には偏りがあることが分かりました。

インターネット申し込みできるものが少ない保険とは?

ネット申し込みがほとんどできない保険には共通点があります。

それは、「貯蓄性」の保険だということです。損が生じるリスクのある貯蓄性保険は、対面販売においても説明責任の所在を明らかにしなければならないと厳しく定められています。

インターネットで見ている方々にリスクを正しく説明し、理解度を確かめながら手続きをするのは非常に難しいと予測できます。

それが、インターネットで貯蓄性保険に申し込めない理由となっているのかもしれません。

“貯蓄性保険”ってどんなものがあるの?

各保険会社が取り扱っている保険は、大きく以下の形があります。

・定期タイプ

保障が1年や5年、10年など一定の期間内のみ有効。期間が終わると”更新”となり、保険料が上がっていくのが一般的。

このタイプに多い保険種類:「定期死亡保険」「収入保障保険」「医療定期保険」「介護定期保険」

・養老タイプ

保険期間は20年、60歳までなど一定。
死亡した場合には死亡保険金が支払われ、満期(期間が終わった)時には死亡保険金とほぼ同額の満期保険金が支払われる。保険料は保険会社側で日々運用されており、満期保険金は一般的にそれまでに支払った金額より増えているのが特徴。

このタイプに多い保険種類:「養老保険」「学資保険」「個人年金保険」

・終身タイプ

保障が一生涯続く。亡くなるまで契約し続けるのが基本だが、もし将来手元に現金が欲しくなった時(リフォームや生活費、老人ホーム入居金等、いわゆる”長生きリスク”などへの対応)には、解約返戻金として受け取るなど、多目的に利用できる。

養老保険と同じく、保険料は保険会社側で日々運用されており、一定期間が過ぎると解約返戻金は一般的にそれまでに支払った金額より増えているのが特徴。

このタイプに多い保険種類:「終身死亡保険」「医療終身保険」「介護終身保険」

 

この中で、貯蓄性が一般的にあるのは、「養老タイプ」「終身タイプ」、具体的な保険種類としては「終身保険」「学資保険」「個人年金保険」「養老保険」などです。

また最近は、利率の高さから外国通貨建ての保険にも注目が集まってきています。特に信頼力のある米ドル建てのものが人気のようです。
外貨建の保険は、ほぼすべて「貯蓄性」のある仕組みがとられています。

つまり、貯蓄性保険は決して限定的な種類ではなく、多くの保険商品がこれに該当するのです。

これらは、事前にリスクを丁寧に説明する必要がある商品であることからか、インターネット上で申し込むことができない商品がほとんどです。

そもそもネットにある貯蓄性保険の情報は限られているって本当?

申し込みまではしなくても、情報だけは調べられるのではないか・・・

私どももそう考え、じっくり隅々までネットサーフィンをし調べてみました。

結果、貯蓄性保険は、インターネット上の情報量が非常に限られていることが分かりました。

例えば、生命保険の貯蓄部分は「解約返戻金」と呼ばれますが、解約返戻金が年単位でどのくらいの増加率になっていくのかという情報は貯蓄性保険を検討する人にはとても重要です。

また、貯蓄性保険は、保険料の支払いを途中でストップさせると、それ以降今までの支払い済み保険料で運用をして解約返戻金を増加させてくれる「払済保険」と呼ばれる手続きがあります。

この手続きは、例えば貯蓄性保険を契約していたが、途中で保険料が生活費を圧迫するなどの理由で支払えなくなった時にも、途中解約して保障も支払った金額も無駄になるということを避けられる仕組みで、貯蓄性保険を契約するのであれば知っておくべき情報です。

「解約返戻金」に関する情報も、「払済保険」に関する説明も、ほとんどネット上では記載がありません。

「お金が貯まります」という漠然とした内容の広告を見るだけでは、どの保険を契約するのがいいのか、検討する判断材料にもなりません。

ネット申し込みができる貯蓄性保険はあるのか?

国内には約40社の生命保険会社が存在します。

今回、そのほとんどの保険会社のホームページを調査してみました。

貯蓄性保険のネット申し込みを受け付けている保険会社は、「2社」だけでした。

その2社でも、設計できる内容に制限が設けられており、保険料の払込期間が「終身」のみしか選べないようになっていたり、日本円のみでの運用のため貯蓄としては利率の低い円建て終身保険のみが申し込み可能で、ドル建てはパンフレットが置いてあるだけであったりと、偏りがありました。

終身保険の保険料は、

・毎月○円を生涯支払い続ける
・10年、60歳までなど、払い込み期間を限定する。この場合払込期間が過ぎれば後は保険の効果だけ続き支払いはする必要がない

の2パターンがありますが、終身保険を後者の「終身払い」で契約する場合、解約返戻金が保険料の支払額を超えることがありません。

貯蓄性保険を「将来お金がいるようになったときに解約返戻金としても受け取れて、銀行預金よりも利率がいいらしいから」といった理由で検討している方が終身払いを選択した場合、望んだ形にはならないため注意が必要です。

終身医療保険やガン保険も同様でした

貯蓄性のある医療保険として有名な4社ほど売れ筋の保険会社を調べてみましたが、、やはり同様にネット申し込みを受け付けてはいませんでした。

貯蓄性のあるがん保険は、かなりの人気の商品で評判もよいものではあるのですが、こちらもネット申し込みは不可となっています。

特定疾病保障保険(3大疾病で所定の状態に該当すれば保障を受けられるもの)で貯蓄性がある人気の商品を2社ほど調べて見ましたが、こちらについてもネット申し込みができません。


長年、保険業界にいるプロのコンサルタントであっても、ネット申し込みが可能な貯蓄性保険を調べきるのが大変であったとのことで、保険情報にうとい一般的な方であれば、なお難しそうです。

保険の情報を調べるなら、ネットサーフィン以外に時間を多く使ったほうがいい

以上が、実際のインターネット調査結果です。

今後どうなるかはわかりませんが、少なくとも現時点では保険についてインターネットで調べたり、加入をするには情報が限定的すぎると言えます。

保険で資産運用をしたいと考えている方はもちろんのこと、貯蓄性に興味がなかったとしても、終身タイプの保険を選ぼうとすると貯蓄性がある故にインターネット上の情報が非常に制限されている場合が多く、結局偏りのある一部の情報から選ぶしかなくなってしまいます。

情報が少ない中頑張ってインターネットで調べてみるより、保険のプロであるコンサルタントの力を借りて、効率的に信頼性の高い情報を仕入れることをお勧めします。

インターネットで調べたいような内容は1時間で入手できる

インターネットで調べたい保険の仕組みに関する知識複数社商品の比較は、プロのコンサルタントの得意とするところです。

「自分で知識を付けて、だいたいの商品候補まで作ってから保険相談をして、契約をする」という流れを考える方が多いですが、保険見直しに成功されている方々はその逆、「コンサルタントから知識を学び、商品候補まで落としてもらいながら自分で知識を付けていく」というステップを踏んでいる方が多いのです。

また、自分に必要な死亡保障額っていくら?教育費はどのくらいを貯めればいいの?老後資金を確実に確保するために入っておくべき保険の種類と金額は?など、自身に必要な保障額のシミュレーション、老後資金計画の作成なども、コンサルタントと一緒であればスムーズに計算し作るができます。


実際に、それまで3ヶ月考えて悩んで分からなくなり、行き詰まって相談しに来られた方からは「最初から相談していればよかった」というお声を、最初から勇気を出してご相談にいらした方からは「早くやってよかった」というお声を沢山いただきます。

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