【画像付き】生命保険は4種類!何の保険に入っているか確かめる方法を徹底解説

自分が加入している保険についてしっかり把握している人は、意外と少ないものです。保険に入ったら安心してしまい、時間が経ったらどんな内容だったか忘れてしまった……なんて状態に心当たりはありませんか。

保障内容を覚えていないと、いざという時に保険金の手続きをしないままになったり、反対に、保障されると思ったものが対象外だったりという事態になりかねません。そこで本稿では、加入保険について確認しておくべき点や契約内容をすぐに調べる方法などを解説します。

健康保険に自動車保険、労災保険や失業保険…世の中に「保険」と名のつくものは多いですが、この記事では①ご自身の自由意思で加入できる(主に民間の保険会社が取り扱う)かつ、②人の生死や健康状態に対してかける保険(生命保険)について、大きく4つに分けてご紹介します。

生命保険の種類

死亡保険

保険の対象となる方(被保険者)が亡くなった時、または高度障害状態になった場合に保険金を受け取れる保険です。あくまで万が一の不幸な事態が起こったときに備えるものですので、無事に保障期間を終えた場合の払戻しがない商品も多くあります。

定期死亡保険(単に「定期保険」と表記される場合もあります)

死亡保険のうち、保障される期間が10年、20年、或いは60歳まで、65歳まで…という具合に定められている保険のことを言います。

保険の期間

保障される期間が限られているので、「定期」の保険です。
例えば働き盛りに万が一の事態があった時、配偶者や子供・両親など家族のその後の生活費等を用意する手段として用いられることが多いです。

終身死亡保険(「終身保険」と表記される場合もあります)

死亡保険のうち、保障される期間が具体的な年数や年齢ではなく、保険の対象となる方(被保険者)が亡くなるまでという契約になっているものを言います。

死亡保険について

保険の対象となる方(被保険者)の万が一の時まで保障が続きますので、活用例としては相続税をはじめとした納税のための原資などが考えられます。
また、貯蓄性のある保険がほとんどであるため、そういったタイプの保険は資産形成目的で加入されている方も多いようです。

定期保険よりは保険料は割高になりますので、見直しにあたり保障額が適正か?をぜひご確認ください。

定期保険特約付終身死亡保険(「定期付き終身」とも呼ばれます)

上記までに取り上げた、定期死亡保険と終身死亡保険を組み合わせたものを言います。

定期保険特約付終身死亡保険

例えば子供の養育費等で大きな保障が必要な時期だけ、定期死亡保険特約で保障を厚くし、その時期が過ぎても終身死亡保険で長く保障を得ることが可能です。

ただ、注意点は「定期特約」部分は掛け捨て+終身部分にしか貯蓄性がないことが多くございます。
保険料10,000円のうち全てが貯蓄性がある / 積立できていると思ったら1,000円しか積み立てられていないこともございますので、どの部分が貯蓄性があるかについて確認されるのがオススメです。

収入保障保険

定期死亡保険の一種で、万が一のときに受け取れる保険金を一時ではなく、一定期間にわたり分割して受け取れる保険です。ただし定期死亡保険の場合、万が一のことが加入して日が浅い段階で起きた場合と、満了間際に起きた場合とで受け取れる保険金は一緒ですが、収入保障保険の場合は最終的な受取額の合計が変わります。

収入保障保険

仮に、公的保障を含めた必要保障額がお子様が育つまでの20年間、3,000万円だったとした場合、定期保険 -> 収入保障保険に見直すことで保険料負担を下げられることが多いです。

四角と三角ですと、

・底辺
・高さ

が同じだった場合には面積が半分になりますよね。

お子様が10歳・18歳・22歳などと成長したらだんだん減らしてもいいかな?という場合には合理的な備え方になります。

医療保険・疾病保険

対象となる方が特定の病気やケガをしたときに、給付金を受け取れる保険です。
給付金が支払われる条件は保険商品によって定められており、また給付金を受け取れる時点・条件も商品により異なります。
医療保険の中には掛け捨てのものも、一定期間中に給付金を請求しなかった場合(健康だった場合)に払戻金があるものもあります。

定期医療保険

医療保険とは、病気やケガで入院・通院・手術等をしたら、所定の給付金が受け取れる保険を言います。入院・通院の場合はそれぞれかかった日数分、手術の場合は1回につきまとまった給付金を受け取れるというものが多く存在します。
医療保険の中でも保障される期間が○年、○歳まで、というように定められている定期タイプは、一定期間だけ病気やケガの保障が得られるものです。保障期間が満了すると保険料支払いも保障もなくなる、または保障満了時の年齢の保険料で契約が更新されます。

定期医療保険

例えば貯蓄が不十分なうちだけ保障してほしい、開業してから軌道に乗るまでしばらくの間は収入減に備えたいなど、特定の期間内にのみ保障が欲しい時に有効に機能します。

終身医療保険

上記の定期医療保険と比べ、病気やケガで入院・通院・手術をしたら所定の給付金が受け取れることは一緒ですが、こちらは保障を得られる期間が一生涯となります。

終身医療保険

長寿化に対応した商品で、高齢になって収入減と同時に病気やケガのリスクが増加する場合にも契約切れになることなく保障されます。ちなみに同じ年齢、同じ保障金額で定期タイプ・終身タイプを比べた場合には、定期タイプの方が保険料は安い傾向にあります。
ガンについては後述しますが、医療保険の中には特定の病気(生活習慣病、三大疾病、女性特有の病気等)にかかった場合には入院や手術の給付が上乗せされる医療保険もあります。

ガン保険

ガンになった場合に給付金を受け取れる保険を指します。給付金額や受け取れる時点は商品により様々で、ガンと診断されたら一時金で、ガンで入院したら入院日数分、ガンの手術を受けたらその回数分等、保険商品により異なります。
ガン保険にも保障期間が具体的に定められている定期タイプと、生きている限り一生涯保障される終身タイプがあります。

所得補償保険・就業不能保険

病気やケガが原因で働けなくなった時に、治癒するまでの一定期間「本当は就業により得られるはずだった所得」をカバーする保険です。加入には働いていることが条件となり、一月あたりの給付金額も平均所得に比べて高く設定することはできません。
収入保障保険と似ている名称でややこしいですが、収入保障保険は被保険者が亡くなった時、所得補償保険は病気やケガで「働けなくなった時」に給付があります。

介護保険

介護が必要となった状態になったときに、給付金を受け取れる保険です。一時にまとまったお金が支払われるものもあれば、細かな金額が数年間にわたって支払われるものもあります。
給付金が支払われる条件は、介護保険法で定められている区分(要支援1・2、要介護1~5の7段階)で一定以上という商品もあれば、保険会社独自の基準を設けている商品もあります。

死亡保障付きの生存保険

保険期間中に亡くなっても、満了時点で生存していても、保険金を受け取れる商品です。生死混合保険とも呼ばれ、預金や運用の代替手段として将来の資産づくりに用いられることもあります。
掛け捨てではなく貯蓄性がある分、一般的には1. 死亡保険と比べ保険料が高めに設定される傾向にあります。

学資保険・こども保険

満期(通常、子供15歳時や18歳時等に設定します)まで親が生存していたらまとまった満期金や祝金が、満期までに亡くなった場合には一時金や一定期間にわたり分割する形(育英年金)で保険金が給付されます。
ただし最近は、親の死亡保障をつけない貯蓄機能のみ(亡くなっても育英年金や一時金は支払われず保険契約が継続し、所定の年齢になったら学資金が支払われる。中には以後の保険料払込が免除となるものもあり)の保険も増えているので、保険証券や資料をご覧になる際にはお気をつけください。

個人年金保険

主に老後の生活資金を準備する目的で利用されますが、一時にまとまった金額でなく、年金形式で支払われます。年金受取期間を10年、20年などと具体的に定めるものを「確定年金」、一方で生きている限りずっと受け取れるものを「終身年金」と言います。
個人年金保険の中には、保険料払込満了時の年金支払い原資の額があらかじめ決まっている(=予定利率などの計算根拠が決まっている)定額型の年金もあれば、年金受取開始までに資金を運用し、その成果によって年金支払い原資が変動する変額年金もあります。

定額型年金保険

変額型年金保険

養老保険

満期まで生存していれば満期金が、満期までになくなった場合には満期金と同額の死亡保険金が受け取れます。その名のとおり、満期以降に必要な資金の準備をしながら万が一のときはまとまったお金を受け取ることができます。

番外編 生命保険と類似の商品性を持つ「共済」

「加入者が少しずつお金を出し合って、困ったことが起きた人にまとまったお金を支払う」という機能では生命保険と類似している商品です。死亡保障・医療保障・介護保障などが少しずつパッケージになっているものが多いようです。

生命保険との主な違いは、加入資格が居住地や職業等によって限られていることや、一定の年齢・性別層であれば掛け金が一律なものが多いといった点が挙げられます。(生命保険は、1歳刻みの年齢で細かく保険料が設定されているのが一般的です。)

よくある間違い

・死亡保障が入っていないと思ったけど入っているパターン

定期特約 = 定期死亡保険であることがほとんどです。
ただ、病気名が入っていると

病気のとき or 死亡時どちらか

で保障されます。
病気の保険で入っていたのに、死亡保険がいっぱい入っていて省いたら保険料が下げられた、というのはよくあるご相談です。

・複数の病気で保障されるから安心

収入保障 + 介護など、上記のさまざまなタイプの組み合わせの場合には介護に該当した場合には
ただ、両方保障されるわけではなく病気になってしまった時に使ってしまったら保険が消滅してしまいます。
がん or 死亡のいずれかで保障される保険に加入した場合には、がんになった時に保障を使ってしまったら死亡保障がなくなり、万が一の際に保険金がおりない = 保障が不足する可能性もある旨は留意すべきだと思います。

その他、よくある見間違い(要リンク)や、自分がどのタイプか簡単に判別できる方法(要リンク)も気になりましたらご覧ください。

まとめ

お手元の保険証券は、何が保障されるものかがお分かりになりましたか?
家計改善や年金受給に向けた準備のため、定期的に生命保険契約を見直すことは大事です。ただし、とにかく目先の保険料負担を減らしたいがために保障内容を把握せずに見直すと、いわゆる「お宝保険」と呼ばれる比較的予定利率の良い保険商品を解約してしまったり、よくよく見ると欲しい保障が手薄な保険に乗り換えてしまったり、という残念な事象が起こりがちです。
ご自身で決めるにしても、誰かに相談するにしても、まずは「今入っている生命保険はどんなものか」「これから心配の度合が高まるのは、どんな場合か」を整理し、効果的な保険見直しやより良い家計の運営を実現しましょう!

しかし、実際に約款を自分で確認しようと思っても、「どこの何を確認すればいいのかわからない、、、」となる方は多いかと思います。
そういったときには保険のプロに相談してしまうのがおすすめです。

また、当アプリには無料でAIがあなたの保険状況を診断する「保険ロイド」が備わっています。数分であなたの保険の状況を確認することができるので、お試しくださいませ。

全メニュー個人情報不要で受けられます。

無料で個人情報を写さずに相談するコツ

追伸:どんなことも100%なにがしかプロから返信させていただいております。
まずは進めていただくことで、何がしかヒントは得られるのではないかと思います。