知らなかったでは手遅れ!?リビングニーズ特約の使い方を知っておこう

リビングニーズ特約とは?

死亡保険であれば、どこの保険会社の商品であっても、ほぼ間違いなく特約として付いている「リビングニーズ特約」ですが、この特約の使い方について、ほとんどの方が「あまり詳しくわからない」という声をよく聞きます。

この特約は、「余命6ヶ月以下」と判断された場合に、本来「死亡」しなければ受け取ることができない死亡保険金を、一部もしくは全部を生前に受け取ることができる特約となっています。

特約保険料がかからない(無料)ためか、販売側もあまり説明しないケースが多いようで、保険証券を確認したらいつの間にかこの特約が付いていた、ということがほとんどのようです。

このリビングニーズ特約を踏まえた生命保険の使い方を事前に理解することで、今後の人生を有意義なものにできるかもしれない事例をいくつかご紹介します。

家族のために保険金を使って生まれた奇跡

ある地方にお住いのご主人様・奥様・5歳3歳のお子様の4人家族のケースです。

仲睦まじいご家庭であったのですが、奥様の体調が長い期間ずっと悪く、一向に回復しないため病院で検査を受けたところ、奥様に乳がんが発覚しました。
発見が遅く、もはや手の付け所がなく、残念ながら医師より余命6ヶ月以内の宣告を受けられたそうです。

こちらのご家庭では、ご主人様だけでなく、家族のためにと奥様もしっかりとした死亡保険にご加入されていらっしゃったそうですが、余命宣告を受けたことでこのリビングニーズ特約を使い、生前で保険金を受け取ったそうです。

生前に受け取ったこの保険金を、余命6ヶ月以内の状況にいる奥様はどういったことに使われたのでしょうか。

 

まず真っ先に町のケーキ屋さんに行かれたそうです。

小さな二人の子供のため、子供たちがそれぞれ20歳の成人を迎えるまで、毎年の誕生日にケーキを届けてほしい、とお店にお願いしたそうです。
子供たちに大人になるまで面倒を見切れなくて申し訳ないという気持ちの現れでしょうか。

次に、ご主人様の趣味が庭のガーデニングだったそうなのですが、自分がこういう状況になってしまい、自分の趣味をそっちのけで付き添ってくれていたため、庭がひどい有様になっていたそうです。
自分亡き後も、大好きなガーデニングは続けて欲しいという思いからか、荒れ果ててしまった庭を業者に依頼してきれいにしてあげたそうです。

そして、最後に残ったお金で、保険が効かない抗がん剤治療などの費用に充てたそうです。

 

最後に思い残すことなく家族のためにできることをしてあげられたからなのか…

お金のストレスなく治療に専念できたからなのか…

抗がん剤治療が効果があったからなのか…

 

この奥様は、今年もまだ生存されていらっしゃるそうです。
医師もなぜがん細胞がなくなったのか確証が持てなかったそうです。

この素晴らしい出来事は、加入していた保険会社でも稀にみる美談ということで、本社にお招きし、全社員の前でスピーチをしてもらったそうです。
そのスピーチでは、自分にがんが発覚してからの心境、家族にかける苦労の大きさ、そして「生命保険には科学では証明できない魔法の力が宿っている」と涙ながらにお話しされたそうです。

愛する奥様に感謝の意を込めて

次のケースは、ご夫婦で焼き肉店を経営されていらっしゃるご家族の話です。

こちらのご家族は、自営業ということもあり、お店を繁盛させることを共通の目的として、結婚式も挙げず、お子様も作らず、一心不乱に働かれたそうです。
その甲斐あって、お店も繁盛し、支店を何店舗も出すまでに大きくなったそうです。

ようやく落ち着いてきて二人の時間を大切にしようとお考えになられたときに、ご主人様にがんが発覚したそうです。
行政の行っている健康診断に行くことすら放棄し、お店を繁盛させることだけに日々を生きてきた二人に待ち受けていたのは、余命6ヶ月以内という診断でした。

こちらのご主人様もリビングニーズ特約を使い、生前で大きな保険金を受け取りになられましたが、その使い道としては、挙げることができなかった結婚式だったそうです。

その結婚式はかなり異様な雰囲気であったと聞きます。
抗がん剤治療で髪の毛もすべて抜け落ちてしまった新郎、新郎の余命がほとんど残されていないことを知っている親族や友人・知人、お店の関係者たち、時にはすすり泣く声もどこかしらから聞こえていたそうです。

しかし最後の新郎のスピーチでは、「僕はもうすぐ死んじゃいますが、最後にこうした素晴らしい式を挙げることができて僕は本当に幸せでした。こんな頭になっちゃいましたが、こんな僕と結婚してくれて、そして文句ひとつ言わずに僕のお店の夢を共に実現してくれて、感謝しかありません」と、奥様に感謝を述べられたそうです。

このご主人様は、残念ながら診断を覆せず、お亡くなりになってしまわれたそうです。

しかし遺された奥様は、素晴らしい式を挙げることができて幸せだったとおっしゃられ、その後お店をしっかりと引き継いで、今も繁盛しているそうです。

プロから保険に入る大きなメリット

以上の2つのケースは、生命保険は「ただ入っていればよい」ということではない、ということを教えてくれています。

この記事をご覧になられている方がご加入されている死亡保険にも「リビングニーズ特約」は付いていると思います。
しかし、この特約が付いていたとしても、使い方を理解していなければ全く意味がありません。

あなたの大切なご家族が余命宣告を受け、何も知らずにお亡くなりになった後に、あなたのもとに保険屋がやってきて、「なんでリビングニーズ特約を使わなかったんですか?」とそのとき初めて言われたら、あなたは何も感じますか?

保険のプロから保険に加入するということは、単に保険料が安い、保障内容が手厚い、といった商品の良し悪しなことばかりではありません。

保険のプロは、こうしたリビングニーズ特約一つとってみても、色々な使い方をあなたに提示してくれます。

それは、保険への「加入」がゴールではなく、「使うとき」がゴールであると理解しているからです。

あなたの人生をより充実したものにするために、一度保険のプロへのご相談をおすすめします。